前回まで、
Resetする?
KILL vs SUKULL
4
- KILL°°BE
- なンだと、ふざけルな!
KILL°°BEは激昂した。
だが、そんなKILL°°BEを無視し、SKULDAはチャットを続けた。
- SKULDA
- せっかく最初からヒントをあたえて居るのに気づかないとはな!
鈍感のドンちゃんだな!! - KILL°°BE
- フざけるな
- SKULDA
- ふざけてなんかいない!
ただ一つ言わせて貰えばだな!
俺のことを知らない奴はきっとお前しかいないはずだ!
この戦いを観戦しているみんなだって、俺の正体を知っているハズだからな!! - KILL°°BE
- ふざケるな
3回目のふざけるなが表示されたとき、KILL°°BEは攻撃を仕掛けた。
接近して斬る単純な攻撃だが、会話中での不意打ちなので避けるのは難しいだろう。
それ故に単純な攻撃もヒットする確率は高い。
KILL°°BEはそれを狙っていた。
だが、SKULDAはKILL°°BEの攻撃を、その場回避ですべて避け、投げナイフを数本投げてヒット。
体力を10ポイント減らすことができた。
- KILL°°BE
- ナぜ反応できルんだ!
不意の攻撃はどんなプロでモ避けるノは難しいの二 - SKULDA
- その攻撃は『2回目』のときに経験済みだからな!
今まで幾多のプレイヤーを餌食にしてきた戦略が破られたことに対しての焦りがチャットの文章からみてもわかる。
それとも、序盤からSKULDAに主導権を握られているからだろうか。
- KILL°°BE
- 2回目だ卜、
そうカ、理解した
オまえ『BINGO』だな
名探偵が犯人を突き止めたようにいった。
SKULDAは即レスで、[BINGO!!]と一言だけ伝えた。
5
- KILL°°BE
- バカな、BINGOはDOLPHINのハズ!
オまえのハズがない - SKULDA
- 勝手に思い込んでいただけだ!
俺は、昨日肯定も否定もしていない
そのかわりDOLPHIN事件に関すること教えてくれたから
ありがとな! - KILL°°BE
- うるサい、黙れ
KILL°°BEは装備をマシンガンに切り替えて攻撃の構えをした。
SKULDAは、マシンガンの攻撃を止めるべく、ダッシュで近づいた。
その姿を確認すると、マシンガンをしまいこみ素手に変えると、近づいてきたSKULDAを掴み、背負い投げで地面に叩きつける。
- KILL°°BE
- 黙れ!
黙れ黙れ黙れ黙れ黙レ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙レ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙レ黙れ黙れ!
オまえが強かったのはもはや過去
レベルの差が30近くある今は
俺に勝てルはズがない! - SKULDA
- それはどうかな!
SKULDAはゆっくりと立ち上がり、距離をとるために歩き出した。
敵に背中を向けてゆっくり、背中がガラ空き状態になりかなり無防備な状態だ。
- SKULDA
- PVはコントローラを使ってキャラクターを操作して戦う『格闘ゲームのような』もの
レベルの概念はあるものの、最後に決めるのは自分の技術
技術さえあれば、レベルの差なんて簡単に越えられる
違うか!?
歩きながら両手に投げナイフを装備した。
- SKULDA
- 見せてやるよ!!
レベル以上の技術ってヤツをな!!
6
SKULDAから虹色のオーラが出ている。
必殺スキルの前兆だ。
- KILL°°BE
- ナにを企んでイるかは知らんが
レベルの壁は越えらレない - SKULDA
- そう思っているならそれでもいい!
攻撃するぞ!構えろ! - KILL°°BE
- 攻撃、予告しちャッたよwwww
KILL°°BEは内心、バカにしていたと思う。
[攻撃するぞ!!構えろ!!]なんて真剣勝負の最中にいうヤツがどこにいるのだと。
お言葉に甘えて、両腕を顔の高さくらいまで覆うピーカブースタイルで身を固めた。
ガードを確認したSKULDAは、装備していたナイフを全て空に向かって投げた。
KILL°°BEも困惑している。
ガードを解き、唖然とSKULDAの方を見ている。
[攻撃するんじゃなかったのか]とでもいいたいのだろう。
- KILL°°BE
- 驚かセやがっテ
今すぐ消してヤる
装備をkilliNg saberに変更し、SKULDAに向かって走り出したその時だ。
空から無数のナイフがKILL°°BEに向かって降って来た。
まるでゲリラ豪雨のように、激しく、強く。
慌ててガードの構えをするも間に合わず、降ってくるナイフを無抵抗に受け止めるしかできなかった。
- SKULDA
- ナイフノ雨
必殺スキルの名前をSKULDAはつぶやいた。
続く。
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