【第52回】空想戦記 -Sky Fliers Online-

前回まで、

第51回 空想戦記 -Sky Fliers Online-

ZONE with Bot

4

GINJIの合図で攻撃を開始した。

SIDはスキル『ソウルバーン』を駆使し、SEVENは刀で斬りつけ、後方からGINJIの拳銃で援護。

体力が少なくなれば、MOMOKOの回復魔法『ルオナ』や『ヒリンク』で回復。

その時俺は、その場で待機していた。

必要に応じてアイテムを渡すなどのサポートにまわった。

SID
今、薬草はいらない

とまぁこんな感じで薬草とかを渡しているんだ。

一方でガスマスク集団はというと、

装備しているマシンガンで攻撃してくるのみで、それ以外一切動きがない。

おまけに、

ZONE
オハヨー
ZONE
オハヨー

とチャットで語りながら攻撃してくるから気持ち悪い。

ガスマスク集団はZONEという名前らしい。

体力が高くて1体倒すのにも時間がかかる。

SID
『ソウルバーン』
SEVEN
『回転斬り』
GINJI
『バレットラッシュ』

全力で立ち向かったこともあり、1体、また1体と倒すことができた。

そして、チャットウィンドウに流れてきたお知らせを見て愕然とする。

お知らせ
SEVENは経験値0を獲得しました
お知らせ
SIDは経験値0を獲得しました
お知らせ
GINJIは経験値0を獲得しました
お知らせ
MOMOKOは経験値0を獲得しました
お知らせ
DINAは経験値0を獲得しました

NPCを倒したら必ずもらえる経験値が0だったから。

5

GINJI
そんなハズは…

GINJIが驚くのも無理はない。

通常、NPC(モンスターなどの雑魚敵)を倒したら必ず経験値がもらえる。

最低は1、NPCが強くなると貰える経験値も多くなる。

だから今回のように経験値0なんてありえない。

SID
…なんかゾンビみたいでイヤ
SEVEN
かなりの強者だが、倒しきるしかなかろう
ZONE
オハヨー
DINA
みんな、頑張って耐えぬくんだ!
ZONE
オハヨー

俺たちは持てる全ての力を振り絞り、果敢にZONEに立ち向かった。

しかし、減らないZONEに高すぎる体力と、チャットウィンドウを埋め尽くす[オハヨー]の文字が、徐々に体力と余裕を奪っていく。

SEVEN
キリがないぞ!
SID
…限界
MOMOKO
も、もう『ルオナ』も『ヒリンク』もできないよー

倒しても倒しても。

斬っても斬っても。

減らないガスマスク『ZONE』の集団。

みんな悲鳴をあげている。

もう、限界なんだ。

ここはあまり活躍できてない俺が出る番なのかもしれない。

薬草配り(ことごとく断られたけど)に徹していたため、体力は満タンに近い。

とにかく、ここで出なければ、男ではない。

俺は覚悟を決めて、SIDとSEVENが戦っている中に飛び込んだ。

DINA
止まれぇ!

叫んだ瞬間、ZONE集団の攻撃がピタリと止まった。

6

GINJI
DINAの言葉に反応したのか?
DINA
当然だろw
SID
…ありえないw
DINA
いやそんなはずはないw
SID
…去れww

相変わらず酷い言葉だが、SIDの言葉に反応したのか、ZONE集団が回れ右をして画面から消えていった。

画面を覆い尽くすほどいたZONEは、幾分経たたない間に全ていなくなってしまった。

DINA
やっぱり!俺たちの言葉に反応してるんだよ!
???
それは違うね.

水を指す言葉と同時に、NATSUHAが現れる。

後ろからは初めてみるキャラクターと共に。

FAUST
『ZONE』は我々が管理しているBot.
実験が終わったから片付けた,それだけだ.

白衣姿、ボサボサの髪にメガネ。

見た目は医者と言うより冴えない科学者に見える

名前はFAUST(ファウスト)。

FAUST
ZONEは予定通り稼働した.
後は調整するだけ.
NATSUHA
『オハヨー』はなんとかならんのかw
FAUST
『オハヨー』は大切だから.
そこは外せない.
NATSUHA
しかし、これでプレイヤーの数を一気に減らすことができるなw
FAUST
killiNg saberを持たせれば,完璧な殺人Botとなる.

俺はNATSUHAとFAUSTの会話を聞いてゾッとした。

ZONEにkilliNg saberというものを持たせて片っ端からプレイヤーを殺す、つまり削除すると知ったから。

そんなことをしたらゲームがメチャクチャになる。

許されることではない。

DINA
おい!どういうことだ!
killiNg saberってなんだよ!
プレイヤーを減らすってどういう意味だよ!

NATSUHAの企みを許すことなどできず、ただ怒りに任せてキーボードを叩いた。

俺がNATSUHA率いるTeam Xを止める。

そう意気込んでいたから。

NATSUHA
killiNg saberが知りたいかw
なら教えてやるよ

貴様の命と引き換えにw

NATSUHAの宣言ともいえる言葉に反応し、KILL°°BEがいきなり飛び出し、DINAに向かって猛スピードで近づく。

あっという間に距離は縮まり、そのままPV画面に移行した。

(NATSUHAに気を向けた隙に後ろから来るなんて、嵌められた)

NATSUHA
頼んだぞ、KILL°°BE
FAUST
やってしまえ.
KILL°°BE
NATSUHAの命令ダ
オまえを抹殺スるww

強制的に、KILL°°BEとのPVが始まってしまった。

続く。

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ムツキ
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いつでもそこにいるブロガーを目指してる30代農家。 何でもアリの雑記ブログやケータイ小説などを書いてます。