【第55回】空想戦記 -Sky Fliers Online-

前回まで、

第54回 空想戦記 -Sky Fliers Online-

Resetする?

KILL vs SUKULL

PVが終わり、KILL°°BEが戻ってきた。

KILL°°BE
ただいま帰ってきタよ
NATSUHA
ご苦労だった

だが一緒に戻ってくるはずのDINAが姿を現さない。

GINJIは不審に感じ、

GINJI
なぁ、DINAってバックWP持っていたよな?

と仲間みんなにきいた。

SEVEN
持っておるであろう
ここに来る前にアイテムを整理して持ってこさせたからな
MOMOKO
えっ、ということは…
KILL°°BE
あぁ、DINAは消工たよ
死んだっテ言ったホうがいい力www

KILL°°BEは悪びれる様子もなく、事後報告をするようにサラッと伝えた。

その態度にチーム☆ダイナ(仮)は皆怒りを感じていた。

真っ先に意見したのはGINJIだった。

GINJI
DINAは死んだって
お前何をしたのかわかっているのか!!
KILL°°BE
DINAヲ殺しタ
それハNATSUHAノ命令だ
俺はリーダーの命令二従っただケで何も間違ってはイない

KILL°°BEはZONEとは違いbotではない。

生身の人間が操作しているプレイヤーキャラクターだ。

だが、命令に従うだけの行動にはどこにも人間らしさを感じない。

機械のように命令を聞いて何も考えずに実行する。

どこか冷たさというか、融通の利かない冷徹さも感じている。

GINJI
クソッ

GINJIは何もできないでいた。

現状のチーム⭐︎ダイナ(仮)のメンバーではKILL°°BEはもちろんNATSUHAやFAUSTにも勝てないだろう。

向かっていっても無意味に殺されるだけ。

その事実を皆分かっていたから。

KILL°°BE
さテ、次はGINJIかナwww

KILL°°BEがゆっくりGINJIに近づき、PVを仕掛けようとした、まさにその時。

???
次の相手はこの俺だ!!KILL°°BE!!

画面の端から1体のキャラクターが姿を現した。

そいつは黒いマントを纏っていて、帽子は黒いシルクハット。

顔にはドクロの仮面をつけている。

ポインタをあわせたら、『SKULDA』と表示された。

SKULDA
よぉ覚えているかいKILL°°BE!
俺だよ!
あァ覚えていノレヨ
ハッキリと
KILL°°BE

お互いゆっくりと歩みながら距離を詰めていく。

歩きながらもチャットによる会話は続いている。

SKULDA
そうかそうか
なら今俺がここにいる理由もわかるよな!!
KILL°°BE
なンノことだ
SKULDA
とぼけるな!
お前が引き金になってチームが消滅したんだぞ!!
KILL°°BE
勝手に解散しタのに偉そう二www
SKULDA
う、うるさい!!
引き金って言っただろうが!
とにかくKILL°°BEを倒してしまわない限り
チームの無念は晴れないんだよ!!

両者歩みをやめて立ち止まった。

そこはお互い手を伸ばせば届く範囲の至近距離。

今度は会話もなくただ向かい合ったまま動かない2人。

まるでにらみ合いだ。

そんな空気を変えたのは、SKULDAの[勝負だ!]の一言だった。

KILL°°BEもPVを受け入れた。

3

KILL°°BEにとっては本日2回目のPV。

しかし連戦の疲れはなさそうだ。

KILL°°BE
SKULDAにアエた
オレはとっテも嬉しいヨwww

むしろワクワクしているに違いない。

チャットからもその様子がうかがえる。

KILL°°BEにとっては殺し損なったSKULDAが、時を超えて戻ってきたのだから。

KILL°°BE
  • レベル131
  • 体力170
  • killiNg saber装備
  • ハネツキ

KILL°°BEのレベルは131。

攻撃力にポイントを振り分けているので体力は低め。

よほど楽しみなのかkilliNg saberを最初から装備している。

SKULDA
  • レベル100
  • 体力210
  • 得意武器 短剣
  • ハネツキ

対するSKULDAのレベルは100。

KILL°°BEとのレベル差は31もある。

DOLPHIN事件後にログインしていなかったから当然といえば当然だが、体力は若干上回っている。

KILL°°BE
レベル低ッ
無謀わロタww
SKULDA
勝負は終わってみないとわからないぜ!
覚悟しろ!KILL°°BE!

まだPV開始前だというのに、闘志の火花が散っている。

特にSKULDAは強気な姿勢を崩さない。

そんな2人の様子をチーム⭐︎ダイナ(仮)のメンバーが見守っている。

しかし、GINJIたちの予想はおおよそ悲観的だった。

GINJI
これは、SKULDAは厳しいかもね
SID
…えぇ確かに
SEVEN
拙者も同意

SKULDAはかつて強豪チーム『S.E.O.』を率いていた。

だが、それも過去のことで、長くログインしていなかった代償としてレベルも上がっていない。

KILL°°BEは久々にログインしてポンと勝てる相手ではない。

SKULDAに勝算はあるのだろうか。

SKULDA
KILL°°BEよ、まさか俺のこと舐めているわけじゃないよなぁ!?
KILL°°BE
弱者を舐めて何が悪い
SKULDA
弱者と決めるのは最後に『WIN』という文字が出てから決めることだ!
今決めつけることではない!
KILL°°BE
うるさいな、タヒね

KILL°°BEはダッシュでSKULDAに駆け寄り、killiNg saberを振り回した。

だが、攻撃はSKULDAがジャンプで回避したため当たらない。

そのまま背後につき、装備しているダガーナイフで突き攻撃。

これがヒットし、hit&awayよろしくバック転でKILL°°BEから離れた。

体力は5ポイント削ることができた。

KILL°°BE
よく避けることができたな

上から目線の発言も、それを嘲笑うかのような一言、

[お前はバカだろう!!]

とKILL°°BEの闘士に火をつける文章をチャットに残した。

続く。

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ムツキ
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いつでもそこにいるブロガーを目指してる30代農家。 何でもアリの雑記ブログやケータイ小説などを書いてます。